本記事は過去に実施したキャンペーンの特別記事です。
内容は2022年取材時のものです。
比べて分かる、手延べの魅力! 浅口のイケ麺大集合
岡山県浅口市の特産品である手延べ麺の基本材料は、小麦、塩、水、の3つといたってシンプル。だからこそ、職人の技やプライドが、各社の商品にしっかりと反映されている。奥深すぎる、鴨方手延べ麺! 美味しくてイケてる手延べ麺を製造する6社を巡って、それぞれが生み出す“手延べの魅力”を探ってきました!
【イケ麺File.1】最上手延素麺(有)もがみてのべそうめん
「定番から変わりダネまで どんな麺も自分たちで」
最初に訪れたのは1955年創業の『最上手延素麺(有)』。素麺作りをはじめた初代が提示した条件「通年で一定品質の手延べ麺を生産できる体制を整えること」を二代目・最上和洋さんが受け、当時まだ珍しかった機械化された手延べ麺工場を設立。当時は、その製造工程を見学に訪れる企業が絶えなかったそうだ。
順調に製造量を増やす一方、朝早くから夜までかかる拘束時間の長さや家族総出の協力体制が必要ということから「自分の代で素麺は終わりだ」と考えていた和洋さん。息子で三代目の誠さんが「自分が素麺しようか」と申し出た際も、今までの苦労を振り返ると即答できなかったという。
現在、三代目として会社を引っ張る誠さんは、そんな父親の背中を幼い時から日常生活の中でしっかりと見つめていた。「ずっと、いつか自分が継ごうと思っていた。大学進学も一般企業への就職も三代目になるために選んだ道」と話す。父親が二代目になった年齢と同じ30歳になった時に、勤めていた会社を退職。以来、“新しい食文化の創造を目指す”をモットーに、日々、手延べ麺と向き合っている。
「小麦、塩、水以外のものが入ると、生地が延びなくなってしまう」と誠さん。粉選び、配合、熟成時間など、試行錯誤を重ねることで、素麺から、ひやむぎ、うどん、中華麺、蕎麦まで、自社で手掛ける麺の種類を増やしてきた。加えて、梅や酒米の米粉を混ぜ込んだ変わりダネや、新見市の老舗醤油屋と二人三脚で自分たちの麺に合うぶっかけ醤油の開発をおこない商品化に成功。さまざまな経験を蓄積し、伝統製法を用いて実現する手延べ麺の新しい形を今日も模索している。
手延べお祝麺 紅麺
和歌山産の梅などを混ぜ込んだピンク色のひやむぎ。香料不使用で、袋を開けると自然な梅の香りがほのかにかおる。
ここで買えます!
岡山県浅口市鴨方町本庄 手延麺製造直売 もがみ
電話/0865-44-8358(FAX 0865-44-8295)
営業時間/9:00~18:00 ※日・祝は~17:00
定休日/年始のみ
駐車場/あり
HP/ https://mogami-tenobe.com
Instagram/ @mogamitenobesoumen