本記事は過去に実施したキャンペーンの特別記事です。
内容は2022年取材時のものです。
比べて分かる、手延べの魅力! 浅口のイケ麺大集合
岡山県浅口市の特産品である手延べ麺の基本材料は、小麦、塩、水、の3つといたってシンプル。だからこそ、職人の技やプライドが、各社の商品にしっかりと反映されている。奥深すぎる、鴨方手延べ麺! 美味しくてイケてる手延べ麺を製造する6社を巡って、それぞれが生み出す“手延べの魅力”を探ってきました!
【イケ麺File.3】(株)吉田手延製麺
「出荷前のひと手間が生む 古物(ひねもの)の魅力」
「手延べ麺作りをやっていて、よかったなと思う場面は?」という質問に、少し考えて「ここのじゃないとダメなのといってくれるお客さんとのやりとり」と答えてくれた吉田章子さん。満面の笑みで「素麺が食べ放題なところですね」と返してくれた同社社長・吉田真生さん。二人が営むのは明治9年創業、のどかな里山にある『(株)吉田手延製麺』だ。
物が溢れ、あらゆることが忙しなく過ぎていく現代で“せめて麺を食べる時間は、ゆったり、楽しく過ごしてほしい”との想いを胸に、日々麺作りに励む吉田夫妻。独自に配合した粉、日々の製造の軸となる気象データの分析、そして代々受け継がれてきた手延べ製法。誠実に、丁寧に作り続けている麺に、さらに磨きをかけるべく行う工程が“熟成”だ。
ここでいう熟成は、生地を延ばすために必要な製造過程での熟成とは違い“完成した素麺をさらに1年寝かせること”を指している。そうすることで、素麺に含まれていた水分がさらに抜けて小麦独特の香りが強まり、のど越しもアップする。二人が目指す理想の素麺は、「食べた時に細い麺でもコシがあり、満足感のある強い麺」。それを形にするには、1年寝かせるという過程が必要不可欠だそう。
製造後に熟成させた素麺は【古物(ひねもの)】と呼ばれる。手間も時間もかかる手延べ製法での麺作りだけでなく、さらに出荷までにもうひと手間――。その理由は「自分たちがおいしいと思う素麺はこれだから」。単純明快な返答の奥には、静かに燃える職人のプライドがある。
手延そうめん
製造から1年熟成させた古物(ひねもの)と呼ばれる素麺。古物特有の香りとコシを感じながら味わいたいひと品。
ここで買えます!
『(株)吉田手延製麺』
岡山県浅口市鴨方町小坂東1321
電話/0865-44-3801(FAX0865-44-3810)
営業時間/9:00~18:00
定休日/不定休 ※お出かけ前にInstagramまたは電話にて確認してください。
駐車場/あり
HP/ http://y-tenobe.co.jp
Instagram/ @tenobe_yoshida